オンラインの塾が流行っているのは便利だからだけではありません。
それ以上のメリットや活用方法があるから多くの生徒が利用しています。
今回は、オンライン学習に挑戦したいけど何から初めていかわからない人のための完全ガイドをまとめました。
- 対面型の塾や家庭教師との違いは?
- オンライン塾に向いている生徒ってどんな子?
- 何を準備すればいいの?
- いいオンライン塾の選び方は?
など、初心者が知っておくべきオンライン塾の基礎知識が手に入ります。
この記事を読めば、自宅で学習できるか心配な人でも続けられるコツもわかります。
オンライン学習塾とは?
オンライン塾と対面塾の違い
最も大きな違いは、あらゆる面においてロスが少ない点です。
例えばオンライン塾であれば移動時間はゼロです。パソコンの電源を入れたらそれでOK。
これは、生徒の学習時間が増えるだけでなく、保護者の心配も減らしてくれます。
その他にも
- 自宅から受講するので忘れ物がなくなる
- 家庭教師と違って家に教師が来る心配もない
オンラインで完結しているからこそ、空いた時間で自分の勉強を進めることができます。
また、生徒の進捗や出欠状況もデジタルで管理されているので一目瞭然です。
オンライン塾に向いている生徒の特徴
一般的に考えられる特徴は次のようなものがあります。
- 勉強時間を最大限確保したい人
- 時間や場所を選ばずに授業を受けたい人
- より専門的で特化した内容の授業を受けたい人
これらの特徴から自立した生徒をイメージするかもしれません。
しかし、実際は次のような生徒もオンライン学習に向いています。
- 学習管理をしてほしい
- オンラインツールを使うのが苦手
デジタルで学習管理されるので、結果が目に見えてモチベーションを維持しやすいです。
パソコン操作が苦手でも使用する機能は限られているのですぐに慣れます。
どんな教師がいるの?
オンライン学習塾は全国から指導ができるため、さまざまなタイプの教師がいます。
- 難関大学や医学部出身の教師
- 海外留学経験のある教師
- オンラインツールを駆使した指導ができる教師
いろいろな経歴を持つ大人と接することで、将来の夢や計画を考えるきっかけにもなります。
オンライン学習塾のメリットとデメリット
オンライン塾で得られるメリット
- 時間を節約できる
- スケジュールを柔軟に調節できる
- 相性がいい教師を探しやすい
ネットさえ使えれば場所や時間を選ばずに授業を受けられるのは一番のメリットです。
お盆や正月に帰省しても授業に出席することができます。
オンライン塾ならではのデメリット
- 教師とのコミュニケーションの限界
- PCやスマホなどの準備が必要
- ネット回線の状態に影響される
対面ではないからこそ余計なトラブルや不安を避けられるメリットがある反面、画面越しでのコミュニケーションに物足りなさを感じる生徒もいます。
綿密な指導を求める場合はLINEも課題の提出や質問ができる塾がおすすめです。
また、自宅ではどうしても集中できない生徒にとって学習習慣をつけるのに時間がかかります。
【初心者向け】オンライン学習塾の始め方
ステップ1:オンラインで授業を受けるために必要なものを準備する
絶対に必要なものは次の2つです。
- パソコン or タブレット
- イヤホン・ヘッドフォン
授業を受けるときに一番便利なのはタブレットです。大きい画面で板書を見れたり、書き込みもしやすかったりという特徴があります。
スマホをつかても授業を受けられますが、画面が小さいため板書が見づらいのがストレスです。
また、手元を写すカメラとして使うこともあるので授業ではスマホ以外を使いましょう。
授業はzoomやSkypeなどのアプリを使って行われます。簡単に操作できるので心配いりません。
ステップ2:問い合わせ
準備が整ったら塾の説明会やオリエンテーションに申し込みます。
LINEに友達登録するだけで簡単に申し込みができる塾が多く簡単です。
体験授業の要望があれば問い合わせの時に知らせておきましょう。
ステップ3:体験授業でオンラインの流れを実感
オンライン型の授業がどのような流れで進むのかは実際に体験してみるのが一番です。
特に数学の授業では複雑なグラフや図形を簡単にかけるツールが多数あり、視覚的にわかりやすくなるので、苦手克服に役に立ちます。
また、共通テストの数学ではデジタルツールの操作や画面からの読み取りが出題されています。
授業を理解しながら共通テストの出題形式に慣れることもできます。
ステップ4:面談で学習プランの相談
最後に面談と継続するかの判断を行います。
- 授業ペースの確認
- 教師の相性は良かったか
- 志望校までの学習プランを相談
複数の塾の体験授業を同時に受けている場合は学習プランの比較も忘れずに行いましょう。
転塾をする生徒にとっても、通う手間がないので今通っている塾と少しかぶっても負担なく学習を進められます。
初めて転塾する人向けの手順やタイミングは以下の記事にまとめています。
【完全ガイド】失敗しない転塾の5ステップとは?(成功するために必要なこと徹底解説)
オンライン学習塾の料金
料金の相場はどれくらい?
オンライン塾は店舗を持っていないので対面型の塾より比較的安い傾向があります。
塾にもよりますが、費用の内訳は次の4つです
- 入会金
- 授業料(月謝)
- 教材費
- 諸経費(システム維持費など)
授業料の目安は1時間で¥3,000〜¥10,000です。
教師のレベルやコースによって費用は変動します。月々の授業回数が多いコースの方が1回あたりの授業料は安くなる傾向にあります。
隠れた費用に注意
塾を続けていると毎月の授業料以外にも費用が発生することがあります。
- 長期休みの講習会
- 教師変更の費用
講習会は受講しないことも選択できますし、希望に応じて授業数を決められるので、費用を調節しやすいです。
教師を変更する場合は教師のレベルに応じて授業料が決められている場合があります。
一般的には以下の要素で変わります。
- 出身大学
- 過去の指導歴
- 保有資格
大学生より社会人講師の方が指導歴が長いので費用が高い傾向にありあます。
教師を変更する際は差額にも注意しておきましょう。
オンライン学習塾の選び方
自分に合った塾の見つけ方
志望校や勉強したい内容を明確にすることで、自分に合った塾を見つけやすくなります。
- 志望校はどこ?
- 特に対策したい科目はあるか?
- 教師のレベルにこだわりはあるか?
通える距離の塾で見つけるのが難しい条件であっても、オンラインであれば全国から選べるので出会える確率が上がります。
早い段階から学習習慣を身につけていると、スムーズに受験勉強を始めることができます。
特に大学受験では勉強する量が膨大なため、少なくとも学校の授業に遅れないような勉強をしておきましょう。
教科やコースの種類と選択肢
オンライン塾ではいろいろなコースから選ぶことができます。
- 志望校別の特化コース
- 教科・科目別の対策コース
- 小論文対策コース
- オンライン自習室のみのコース
- 学校のフォローアップコース
自習室を利用できるオンライン学習塾もたくさんあります。
塾の生徒が生徒が同じオンラインルームに入って勉強します。ビデオ越ですが、他の生徒も勉強している姿は受験生にとって支えになります。
他の生徒が教室を出入りして注意が逸れることもないので集中できます。
質の高い教育を提供する塾の特徴
- 教師の質を上げるためのトレーニングをしている
- オンラインツールを活用した指導
- オンラインツールを使うためのサポートはあるか
1対1の授業では教師の質や相性によって大きく左右されます。
出身大学や経歴だけではなく指導方針や生徒との接し方で判断することがポイント。
複数の教師が担当になって指導している塾もおすすめです。
授業をする教師と学習を管理する教師が別であれば授業の要望を伝えやすくなります。
オンライン学習塾を継続するためのコツ
モチベーションに頼らずに勉強できる習慣を身につける
最近はモチベーションを上げる教育が人気になっていますが、受験勉強をしている期間中ずっと維持するのは困難です。
科学的にも人間の感情は長続きしないことが知られているので、やる気が出ない日があるのは仕方がないことです。
解決策は気分に左右されずに勉強できる習慣を身につけることです。
毎日のルーティーンを作ったり、達成しやすい細かい課題を設定したりという工夫を続けることで習慣にすることができます。
自習できる環境を作る
オンライン塾は自宅で勉強をするので、誘惑が多く集中するのが難しいと感じるかもしれません。
その場合は環境づくりを行いましょう。
- 勉強に関係ないものを机の上に置かない
- スマホは別の部屋に置く
- ベッドと机の位置を離す
特にスマホは諸刃の剣です。たとえ通知をオフにしていても机の上にあるだけで集中力は低下します。
勉強する時はスマホを別の部屋に置いておくのがいいでしょう。授業も通知が来ないパソコンかタブレットで受講する方が集中できます。
環境づくりは小さな変化でも大きな結果に結びつくので、習慣化と合わせて行いたいですね。
まとめ
今回はオンライン学習塾を始めるための完全ガイドをまとめました。
本当にオンラインの塾で成績が上がるのか心配に感じるかも知れません
しかし、メリットを活かせれば苦手の克服や逆転合格も可能です。
- 移動時間や忘れ物などのロスがなくなる
- オンラインツールで視覚的に理解できる
- デジタルで学習管理ができるので成果を実感しやすい
塾は通うものという従来の考え方に縛られずに、新しいものを取り入れて自分も学習環境を柔軟にカスタマイズしていきましょう。