どの学年のどのタイミングで転塾するかは将来の学習結果に大きく影響します。
成績を下げてしまう可能性があるタイミングは避けたいですよね。
そこで、今回は学年別に転塾のベストタイミングを徹底解説します。
- 中学受験をする・しない小学生で違いはあるの?
- 高校受験はいつから準備すべき?
- 大学受験に特化した指導を受けるにはいつが最適?
学年に応じた適切な転塾のタイミングをまとめています。
この記事を読めば、良い&悪いタイミングの理由がわかり、焦らず転塾の準備ができます。
転塾のタイミングの重要性
適切なタイミングでの転塾は、成績向上や、新しい環境へスムーズな適応が可能です。
しかし、タイミングを間違えると、逆効果になることもあります。
このセクションでは、転塾のタイミングがなぜ重要なのかを見ていきましょう。
転塾が勉強に与えるリスク
- 学習が中断してしまう
- 教育カリキュラムが変わることへの影響
- 新しい人間関係によるストレス
いつ転塾してもこれらのリスクは避けられませんが、タイミング次第で最小にすることができます。
人間関係によるストレスは生徒の性格による部分か大きいので、相性と合わせてチェクしたいですね。
正しいタイミングでの転塾のメリット
- これまでの学習での遅れをカバーできる
- 新しい学習環境への適応期間が十分に確保される
- 大切な試験や学期の節目に影響を最小限に抑える
最も大切なことは生徒への影響が出ないかという点です。
特に人見知りや遠慮をしてしまう生徒は新しい塾の先生と関係を作るのに時間がかかります。
質問したくてもなかなか自分から言い出せないことでストレスを抱えることも考えられます。
それを防ぐためにも早めの準備と体験授業などを活用した先生との関係づくりを目指しましょう。
転塾の理由もタイミングと同じくらい大切な要素です。以下の記事には失敗しやすい5の理由をまとめています。
【学年別】転塾の良いタイミング・悪いタイミング
転塾にはタイミングが大切であることはすでに確認しました。
ここからは、学年別に効果的な転塾のタイミングを解説します。
転塾を避けるべきタイミング
- 短期間での転塾の繰り返し
- 受験直前
学校のように毎日先生と会わないので、塾の先生と信頼関係を作るのにも時間がかかります。
そのため塾との相性や対策が十分かを判断するには入塾して3ヶ月以上の期間は必要です。
短期間での転塾の繰り返しは、生徒にとってストレスとなることも理由です。
受験直前は塾によって指導方針の違いが大きくなる時期なので、適応に時間がかかり、成績への影響が大きくなります。
小学生の転塾タイミング
中学受験をするかどうかでスケジュールが大きく異なります。
出遅れると挽回するのが難しいので早めの準備が必要です。
中学受験を考慮する場合
- 低学年(1年生~3年生)
- 基本的な学習習慣や興味を育み、プレッシャーをかけ過ぎない環境がおすすめ。
- 中学年(4年生~5年生)
- 中学受験を目指す家庭では、この時期に転塾を検討するケースが多いです。特に5年生からは本格的な受験準備が始まります。
- 高学年(6年生)
- 志望校の変更などで特化した塾へ変わるケースもあります。
中学受験をする場合、高学年になる頃には小学校の内容を終わらせています。
そのため、高学年での転塾は進度の違いからついて行くのが非常に難しいです。
中学受験を考慮しない場合
学年ごとのタイミングではなく中学内容を見据えた転塾を考えましょう。
- 中学内容の先取りは小6の冬休み前までの転塾がおすすめ
- 分数を理解できているかが大事なチェックポイント
中学校で数学が苦手になるきっかけは分数を理解できてないことが多いです。
中学に向けた勉強ができる環境で学習するのがおすすめです。
中学生の転塾タイミング
中学校の勉強について行くなら小学生時点での塾選びが大切です。
少なくとも小6の冬休みから中学内容の予習を進めてくれる塾を選びましょう。
中学1年生
- 入学直後での転塾はおすすめしない
- 2学期の内容についていけているかで判断
中学2年生
- 部活との両立を考えて転塾することもある
- 本格的に高校受験を考えているなら中2の冬休み前までに転塾する
中学3年生
- 転塾をするなら夏休み前までに済ませたい
- 大学受験も考えるなら高校受験後にすぐ対策してくれる塾がおすすめ
予習型の塾であれば夏休み中に全ての単元を終わらせています。
冬休み近くになって転塾をすると勉強していない単元が残ってしまうリスクがあります。
高校生の転塾タイミング
中学に比べて量が膨大になるため、部活が終わってから取り戻すのは難しいです。
高校受験と同じテンションで勉強してしまった結果、手遅れになる生徒も少なくありません。
高校1年生
- 高校受験が終わったらすぐに大学受験対策ができる塾へ切り替える
- 勉強が大変すぎて部活を辞める子もいます。そのタイミングで転塾するのもOK。
高校2年生
- 文理選択に合わせて志望校も決まっていれば特化した塾へ切り替える
- 少なくとも高2の夏までに受験モードに入りたい
高校3年生
- 志望校の変化で特化した塾への転塾はOK
- 苦手教科だけを対策するための塾を追加するのはOK
大学受験はそれぞれの塾の強みがあるので選び方が大切です。
推薦を考えている場合は高3前から計画を考えておきましょう。
まとめ
今回は小学生から高校生までの全学年別に転塾のベストタイミングを徹底的に解説しました。
- 小学生:中学受験をするなら低学年から計画しておこう
- 中学生:中3の夏までには高校受験を意識した転塾を検討しよう
- 高校生:大学受験は多岐に渡るので進路に合わせた転塾を考えよう
転塾のタイミングを見極めることは大切です。
しかし、学生の個々の学力、進路計画、学習スタイルなどを総合的に判断する必要もありあます。
転塾のシグナルを見落とさないように家族と塾の間でコミュニケーションをとっていきましょう。
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